【恋愛心理テクニック講座】心理的リアクタンスとは

最終更新日:2025年6月4日

恋愛心理テクニック講座、今回は心理的リアクタンスという心理テクニックについて紹介しますね。なんだが難しい横文字でアーティストの曲名かなと思っちゃいそう(実際にありそうですよね)ですが、ようは宿題しろ!って言われたら逆にしたくなくなる、あの反抗心のコトです。

使用タイミング

  1. 告白
  2. 倦怠期の脱出
  3. 2人の間の「好き」のパワーバランス調整

心理的リアクタンスは相手に思い通りの決断をさせたい時や、相手の関心をこちらに向かせる時に幅広く使える便利な心理テクニックとなってます。

サクッと整理!

心理的リアクタンスとは

心理的リアクタンスとはとっても簡単にいうと、人間はみんな自分で選択したいし自由でいたい!だから何かをちょっとでも強制されると反抗心が芽生える!という心理のコト。ようするに人間は”自分の事は自分で決めたい!”っていう本能を持ってるってコト。デートの誘い方とかで「AかBどっちがいい?(心理学で「ダブルバインド」といいます)」と尋ねる方法がありますよね。あれも、この尋ね方だと聞かれた方は「自分で決めた!」と思えるから抵抗感がなくすんなり約束が決まりやすいんです。

冒頭で書いた宿題の例、皆さんも経験があるのでは?それ以外だと例えば制服の着用がなんか嫌だったり校歌や社歌、朝の朝礼がなんか気持ち悪く感じるのも心理的リアクタンス。

恋愛で言うとベタベタされると逃げたくなったり、反対に不倫などの叶わない恋、それから遠距離恋愛のようになかなか会えない恋愛の方がそのもどかしさ、不自由さに反感を覚えて逆に恋が強くなる、っていうのも心理的リアクタンス。

恋愛心理テクニック「心理的リアクタンス」の実践例

例:告白のシチュエーション

告白のシチュエーションで心理的リアクタンスをうまく使う方法は以下記事に会話のセンテンスも含めくわしくまとめたのでよければ読んでみてください。

悪用厳禁!?告白成功率を一気に上げるには「希少性の原理」を意識

例:「倦怠期の脱出」のシチュエーション

  1. デートの誘いを断る・連絡をあえて取らない
  2. でもいざデートになるとものすごく楽しそうにふるまう

心理的リアクタンスは倦怠期の脱出といった恋愛においてそれなりに仲の深い状態で使うことが多い恋愛心理テクニックだと思います。

で、結局やってることは”押してダメならひいてみろ”なんですよね。心理的リアクタンスなんていうかっこいい名前なんですが、すでに恋愛テクニックとしてはものすごくよく出回っているセオリーの一つなんです。

ただ、よく恋愛は駆け引きが大事、と言いますしそれは確かにそうで、ずーっと仲のいい状態でいるためにはある程度ワビサビというかツンデレというかそういうメリハリは大事です。ただ、駆け引きのためにあえてデートの誘いを断ったり連絡の頻度を下げたりしたとき、実際にデートした際は今まで以上に、もう大げさなくらい楽しんだり笑顔だったり、優しくしたりだったりを意識してください。

よくあるのが恋愛で駆け引きしたせいでかえって距離が開いてしまった、というのがありますが、それはメリハリがつけられていないからなんです。

今までずーっとメリハリをつけずに100%の状態で相手に接していたとして、駆け引きしようと思って50%とか30%とかに落としたわけですよね。で、実際デートしてるときに今までの100%で相手に会うとしたら、相手が感じるトータルのあなたの好きの総量が下がっていますよね。それがダメなんです。

駆け引きをして50%なり30%なりでちょっと距離を置いてる状態なら、実際デートするときは150%くらいのテンションで会わないとダメです。心理的リアクタンス関係なくなりましたがよく聞く事案なので書かせてもらいました。

で、今わたしに「ダメです」って言われて軽く反感を持ったと思うんですが、それこそが心理的リアクタンスです。

例:「2人の間の好きのパワーバランス調整」のシチュエーション

上で書いた倦怠期のトコロと同じとなります。

講座:心理的リアクタンスについて

ここから下は心理的リアクタンスについて行われた実験など、そういった心理テクニックの裏付け部分を紹介してますので、読みたい方だけ読んでみてくださいね。

ちなみに心理的リアクタンスのリアクタンスっていうのは理科で言うところの「電流の流れにくさ」のコトで、ようは抵抗(反発)のコトです。なので心理的リアクタンスは「心理的な抵抗(反発)」って意味ですね。

「心理的リアクタンス」の実験

心理的リアクタンスの実験としては、そもそもこの言葉の発案者であるジャック・ブレームさんが行ったポスターの実験が有名です。

  • 参加者にポスターを2枚選んでもらう実験です
  • 1枚は参加者それぞれが自由に選んだもの、もう1枚はオペレーター側が複数枚選んだ中から選ぶように指示しました
  • そして最後に手元にある2枚のうちどちらのポスターを選ぶように言いました

結果としては、たぶん想像通りだと思いますが自分で好きなように選んだポスターの方を残す人が多かったんです。

…ただまあ当たり前と言えば当たり前な気がしますよね。自分で選んだポスターと人からおすすめをチョイスされてその中から強制的に選ばされたポスターだと自分の価値観で選んだポスターを残す人がそりゃ多くなるだろうって。

逆にいうとそれだけ私たちは心理的リアクタンスを当たり前のこととして捉えている、と言ってもいいのかもしれません。

似たような実験で、子供を対象にしたものもあり、こちらはたくさんのおもちゃを用意し、1つのおもちゃだけ「これで遊ぶの禁止!」と言いつけておき、その後、どのおもちゃであそんでもいいよ!と伝えると禁止されてたおもちゃの人気が圧倒的だった、というのもあります。

これもわざわざ実験するようなことなのかな?と思ってしまうくらい、そりゃそうなるだろうな、と自分が子供のころのことを思い出しても自然にとらえられてしまいますよね。

ゲームが1日1時間だったからゲームしたかったわけで、じゃあ逆に鬼ごっこが一日1時間しかできない世の中なら鬼ごっこしたくてたまらなかったはず。こんな風に言葉としては難しいですが案外心理的リアクタンスというものは恋愛だけじゃなく私たちの生活に子供のころからずーっとあったものなんですね。