恋愛心理テクニック講座、今回は暗闇効果という心理テクニックについて紹介しますね。
使用タイミング
- デートの場所選び
- レストラン選び
暗闇効果はその名の通り、場所の明るさに関する恋愛心理テクニックです。主にデート前のデートコースを考える際意識するのがおすすめ。
- サクッと整理!
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暗闇効果とは
暗闇効果とは、明るい場所と真っ暗な場所だと真っ暗な方が不安になってスキンシップや深い話をしやすくなる、という心理テクニック。
後から解説しますが、よく恋愛心理テクニックとしてブログなどで紹介されているのはかなり大げさ、というか心理実験の結果が間違って伝わっているので注意!
恋愛心理テクニック「暗闇効果」の実践例
例:レストラン選びで
- 暗めの照明の店を予約しておく
例:デートの締めで
- カフェに入るのではなくテイクアウト。屋外の公園ベンチなど暗い場所で会話
ようするに明るい場所と暗い場所なら暗い場所を選ぶようにすればいいだけ、というシンプルな心理テクニック。
講座:暗闇効果について
ここから下は暗闇効果の心理実験やそれが一部間違って伝わってしまっている現状など、そういった心理テクニックの裏付け部分を紹介してますので、読みたい方だけ読んでみてくださいね。
暗闇効果の誤解されている点について
まず暗闇効果が世間で誤解されている点から見ていきますね。
多くの恋愛ノウハウなどで、暗闇効果は”ワンナイトラブも狙える過激な心理テクニック!”だったり、”暗い部屋で男女を一緒にしておくだけで1時間もかからないうちに抱き合ったりする被験者もいたそうだ!”だったりとかなり強めの心理テクニックとして紹介されています。
が、これが誤解なんです。
恋愛で使おうと考えてる暗闇効果にそこまで過激な効果は残念ながらありません。
本当の心理実験
なぜ日本ではここまで暗闇効果が誤解されているのかなのですが、きっとこの暗闇効果についての心理実験の内容がきちんと伝わってないから、なんだと思います。
暗闇効果についての心理実験はガーゲンさんっていう心理学者が行いました。
- 初対面の男女6人を2グループ作る(6×2=12人)
- 片方のグループは明るい部屋に、もう片方のグループは真っ暗な部屋に
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- 明るい部屋の様子:同性同士で固まる傾向があり、会話も一般的な他愛もない会話
- 暗い部屋の様子:異性同士でペアになるものも現れ、1時間もしないうちに抱き合うなどの徐々にエスカレートした行為が出始めた
太字にしましたが、このガーゲンさんの心理実験は「真っ暗な部屋」が対象だったんです。
私たちが暗闇効果を使おう!と考える時の「暗い場所」ってせいぜいちょっとおしゃれなバーくらいの明るさ加減だと思います。夜の森の中とか夜のお寺とか、そういう本当に真っ暗で何も見えない場所じゃないですよね。
確かに目が慣れたとしても何も見えないくらいの真っ暗闇の中だと、たとえ知らない初対面の人であっても、何かしらスキンシップしたりして、この暗闇の中は自分一人だけじゃないんだと安心したい、不安を和らげたいってなりますよね。
そのレベルの真っ暗なら確かに抱き合うものが出てきても不思議じゃないですし、イメージできます。
でも暗い方がいいのは事実
という風にガーゲンさんが証明した暗闇効果については残念ながらデートで使えるタイミングはあまりないのかな、という残念な結果に。そういう本当に真っ暗な場所があればそこにデートに行けば使えるのですが…。
ただそうはいっても、上で見たような暗めのおしゃれなバーレベルの明るさ、それから夜の公園くらいの暗さであっても、明るい場所よりは二人の距離を縮められるのも事実。
ガーゲンさんの研究の”不安からくる暗闇効果”とは違うものかもしれませんが、人間は明るいときに交感神経が優位になり活発になります。反対に暗いときは副交感神経が優位になり穏やかな、寝る前のようなリラックスした状態になっていきます。
よく寝る前はスマホをいじるのをやめましょう、というやつです。スマホのライトで交感神経が刺激されて、寝るための副交感神経が抑制されてしまうんですね。
なので人間は暗い場所にいるとリラックスしやすいんです。
リラックスすれば、周りに対しての警戒心も和らぎますし、会話の内容に関しても深い話を警戒することなく自然とできるようになったりします。
という事でデートのプラン練りでは、近くに暗めの照明のお店や、夜でもある程度人がいて安心できる雰囲気の公園があるかどうかをいくつか目星をつけておくのがおすすめ。
注意点はデートで使える暗闇効果(と言っていいのかわかりませんが…)はリラックスするのがキモなので、暗くても店内BGMがうるさいお店とか、暗いけど薄気味悪い公園とかは避けてくださいね。