【恋愛心理テクニック講座】ダブルバインドとは

最終更新日:2025年6月5日

恋愛心理テクニック講座、今回はダブルバインドという心理テクニックについて紹介します。

とても有名な恋愛心理テクニックなのでご存じの方も多いのかなと思いますが、具体例なども交えて紹介するので参考にしてみてくださいね。

使用タイミング

  1. デートの約束を取り付ける

ダブルバインドはデートなどなにかしら約束事を取り付ける際に主に使う恋愛心理テクニック。

サクッと整理!

ダブルバインドとは

「今度の終末、土曜日か日曜日どっちがヒマ?」「水族館と映画どっちがいい?」「洋食と和食どっちがいい?」みたいな感じにイエスとかノーとかで答えられる質問じゃなく、選択式の質問をするコト全般をダブルバインドっていいます。

んで大事なのがダブルバインドによって相手がそれをイメージしてくれるという点。こちらのメリットもしっかり意識してどういった2択がいいのか考えるのがいいです。

例えば「水族館と映画どっちがいい?」と聞かれたら、たとえうっすらだったとしてもあなたとのデート風景を思い浮かべますよね。このイメージさせるコト、というのは恋愛でとっても大事。なので「もし付き合ったら~」とか「もし結婚したら~」という相手にイメージさせる質問はダブルバインド関係ないですがとても効果的なんです。

恋愛心理テクニック「ダブルバインド」の具体例

例:「デートの約束」のシチュエーション

  1. あなた:(メッセージで)今、通話大丈夫?
  2. 相手:大丈夫だよ
  3. あなた:(通話である程度話した後)、今度の終末土曜日と日曜日どっちがヒマ?

こんな感じでダブルバインドを自然な形で会話に入れ込むのが大事!これがとにかく本当に大事なので守ってください。

このダブルバインド、ホントいうとあんまり使ってほしくない恋愛心理テクニックなんです。

というのもリスクが高いんです。相手にバレる可能性が高い。

ほかの心理テクニックはバレることがほぼない、というか会話の流れで使うテクニックなんですが、ダブルバインドってこうやって例文にしてみても明らかにその個所が不自然ですよね。しかも散々心理テクニックとしてダブルバインドってテレビとか動画とかで取り上げられているので、知らない人の方が少ないです。

普通に会話してて、急に相手が不自然に2択を仕掛けてきたら「あ、この人今ダブルバインド使ったな」って気づきますよね。

重要:会話の中で使う(メールはダメ)

で、相手がそういう小賢しい?テクニックを使ってこっちの承諾をもらおうとしてるって気づいたら、逆にそれに反発したくなりませんか?営業のメールとかでも強引に「それでは、さっそく!○日と○日どちらがご都合よろしいでしょうか!」とか聞かれると、別に一度会って見積もってもらうくらいならいいかな、って思っててもそういうメールが来たら断りたくなるというか。

結局ダブルバインドって会話というある程度リアルタイム性が大事なシチュエーションだからこそ成り立っているもので、ダブルバインドはメールとかメッセージとかみたいにゆっくり考えて答えを出せるものには不向きなんです。会話してるときってなんとなくその時の雰囲気で、あんまり頭使ってないことも多いですよね。特に会話が盛り上がってるときなんかは。だからこそダブルバインドが効果出せるんです。じっと考えちゃうともうダブルバインドの効果ないし、気づかれちゃうしでデメリットしかないです。

なので冒頭の具体例で見た例文でもメッセージではなく通話にしてダブルバインドを使うようにし、いきなりダブルバインドを使うのではなくある程度会話を温めてから使うようにしています。

ダブルバインドはバレやすい。使う際は必ず実際会っての会話か通話で使い、メールやメッセージでの使用は厳禁!

補足

ちなみにダブルバインドに気づいて、それに反発した答えをしたくなるのを心理学では心理的リアクタンスと呼びます。

【恋愛心理テクニック講座】心理的リアクタンスとは

講座:ダブルバインドについて

ここから下はダブルバインドの実験など、この心理テクニックの裏付け的な話になるので読みたい方だけ読んでみてくださいね。

ダブルバインドは精神医学用語

ダブルバインドはもともと?精神医学用語でした。つまりダブルバインドされすぎて精神がおかしくなっちゃうことがあるってコト。

具体的には子供のころ「怒らないからいってごらん?」と言われ正直に話したら「なんでそんなことしたの!」って怒涛の勢いで怒られた経験、たぶん皆さんもあると思います。

職場でも「少しは自分で考えるようにしてくれ」と上司に叱責をもらった後、考えてから報告なり相談するようにしたら「考える前にまずオレのところに相談に来い」と怒られる、とか。

こんな風に「んじゃどっちがよかったんだ…」と脳が混乱状態になってしまう事を精神医学でダブルバインドと呼びます。バインド(bind)は拘束という意味なので、二重に拘束されてしまっているという意味。

幼少期から親にダブルバインド的なしつけや態度を取られ続けると場合によっては精神に異常をきたしてしまう事もあるそうです。

そういった実は深刻なダブルバインドというキーワードなんですが、恋愛心理テクニックとしては、この中から「AにするかBにするか」というライトな部分のみを取り出して使用している、とコトになります。

ちょっと複雑なんですが、上記の精神医学用語的なダブルバインドでもかみ砕くと「正直に話すor話さない」「相談するor自分で考える」の2択になっているのがわかると思います。

例えば、親にキレてもいいわけですよねなんなら無言でもいい。職場の例でも相談っぽくない感じで上司の意見も取り入れつつ自分で考えるっていう選択肢もあるわけです。こんな風にほかの選択肢がきれいに取っ払われています。AかBのどっちかから選ばないといけない、と視野が狭くなってしまうというか。

恋愛でデートに誘う場合に用いるダブルバインドでも相手の「断る」という選択肢をなくしているので、そういう面で見れば、どちらもダブルバインドだとイメージしやすいと思います。

恋愛で使う際は上でも再三お伝えしたように、会話が盛り上がって相手の視野が狭くなっている時(脳があんまり働いていない時)、でかつ、リアルタイム性のある通話や実際会っての会話で使うように十分注意してください。じゃないと「よく考えたら選ぶ必要なくね?別に断れるくね?」で断られてしまいます。