恋愛心理テクニック講座、今回はスティンザー効果という心理テクニックについてくわしく紹介します。
使用タイミング
- デートでの食事の席選び
- 告白時の座り位置
スティンザー効果は座るときの位置に関する心理テクニック。食事の席選び、告白の場所選び、などに意識すると効果的。
- サクッと整理!
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スティンザー効果とは
座るときの位置によって、無意識に反感やライバル意識を持ってしまったり、反対に親近感や味方感を持つ、というのがスティンザー効果。
対面だと意見がぶつかりやすく、横並びだと仲間意識や親近感を持ちやすい、また斜めだとちょうどホッとする距離感で自由に意見が言いやすい、とされている。
恋愛心理テクニック「スティンザー効果」の実践例
例:食事の席を予約するシチュエーション
- テーブル席ではなくカウンター席、カップルシートの店を予約する
- フラっと入ったお店の場合「カウンター席でもいいよね?」と一言添え「テーブル&カウンターで予約」の方で予約する
- テーブル席になってしまった際は、お互い無意識に反感を覚えやすくなっている。4人席なら相手の真正面ではなく荷物を置くなどして1席ぶんずらして座り(できるだけ斜めにする)、また、「そうだよね」「わかる!」など相手の意見を肯定する会話を心がける
対面、つまり向かい合って座ると意見がぶつかりやすいので、テーブル席などで向き合って座ると二人の意見が対立しやすくなります。特にまだそこまで仲良くなれていない初デート、2回目デートなどではより注意を払って、できれば横並びそれからL字席の店を予約するのがおすすめ。
また予約なしでふらっと店に入ったときは「テーブル席のみで予約」や「カウンター席でもいい」のような選択があると思うので、お相手に一言添えてからカウンター席の予約をふくめるようにしましょう。
それでもテーブル席になってしまい対面になってしまったら、会話で否定的な言葉を避けるようにして対応しましょう。
ここから下はスティンザー効果の由来や実験など、そういった心理テクニックの裏付け部分を紹介してますので、読みたい方だけ読んでみてくださいね。
講座:スティンザー効果について
スティンザー効果の由来
スティンザー効果は、心理逆者のスティンザーさんが発見したからそのままスティンザー効果と呼ばれています。とてもシンプルな由来ですよね。
このスティンザーさん、座る位置での同調の度合い、というのを30年以上も研究されていたんだとか。とっても長い、ですよね。
また上では大まかな座る位置、その位置関係について紹介しましたが、それ以外にも右脳と左脳に着目した研究もあり、右脳が体の左半身、左脳が体の右半身といったように人間は脳と体がそれぞれ反対側をつかさどると言われていますので、相手の感情に訴えかけたい(右脳に届けたい)のであれば相手の左側から、反対に相手のロジック面に働きかけたい(左脳に届けたい)なら相手の右側から話しかけるといい、というようなこともわかっています。
デートであれば相手の恋愛感情を高めたいはずなので、基本的に相手の左側から話すようにすると効果がさらに高まる、と言えます。
ただ、個人的には、恋愛心理テクニックとして右側左側を見るなら、スティンザー効果に見られる右脳左脳の意識よりももっと気を付けるべき事があると考えています。
【恋愛心理テクニック講座】左側右側の心理学スティンザー効果について思うコト
ここから先、私見が入ってしまうのでですが、スティンザー効果って結局は”目線の拘束感”だと思っています。
コロナ禍になってから、マスクをつけているからなのか店員さんでも相手の目を見ない(見れない)方が増えていて、目を見て話す、というのに違和感というか緊張感というか、苦手感というかそういうのを持っている方がさらに増えているように思います。
で、対面に座ると前を見ればどうしても相手と目線がぶつかります。仲のよい相手なら気にならないんですが、初対面とかまだそんなに仲良くない相手と目線がぶつかると、どうしても「なんだか居心地が悪いな…」「威圧感が…」と感じてしまいますよね。
そういった居心地の悪さ、緊張感があると人間ってどうしても普段通りに行動できなくなります。
反対に斜め(L字の位置関係)や横並びだとある程度自分の目線が自由になりますよね。相手と目を合わせたければ横を見ればいいし、それに疲れたならすっと前を向けば自由な空間で目を休められます。
そうなると自然と心に余裕ができて、会話もよりゆるやかに穏やかに進められるようになるんじゃないかなーと。
なので個人的にはあまり親しくない方と対面になってしまった時、あえて多めに横の席の様子や窓の外などをずーっと見るタイミングを増やしています。この時もう顔ごと横を向きます。そうすることで相手の方が真正面(つまり私)を見ても目線がぶつからないのでいくぶんリラックスできるんじゃないか、と思っています。
もしデートでテーブル席になってしまった際は、横を顔ごと見るようにする、というのもぜひお試しください。ただやりすぎると「この人、こっちを見ないで外ばっかり…、こちらに興味ないのかな」と失礼な印象になってしまうので良き塩梅でお使いください。